2007年3月末日
私は看護師国家試験に合格した。
その日は朝から家にいて
PC画面たちあげて待機。
一緒に暮していたばあちゃんが
「うかったか?」
と何度も何度も私の部屋に来てたな。
私も、ばあちゃんも
朝からずっとそわそわしていた。
自己採点では、合格だったし
多分合格しているだろう…
でも実際この目で合格を確認するまでは
安心できない。
今迄5年間頑張ってきた集大成。
とりあえず、看護師免許さえとれれば
あとはこっちのもんだ。
朝からずっとそんなことを考えて
部屋の中をうろうろしていた。
そして合否発表の時間…
…
…
…
合格した!!!
よかった…
本当に良かった…
とりあえず、ばあちゃんに報告する。
「よかった、よかった」
と言いながら隣の家の方に消えていった。
私が住んでいた実家は、
超ド田舎。
超ド田舎の風習として
隣近所の情報というのは共有するものと決まっている。
いいことも、悪いことも
2.3日中には知れ渡ってしまうのが当たり前だ。
今回は我が家に起こったいいことを
自ら伝えて回るようだ。
…
静かになったところで
看護学校と
4月から勤める大学病院に合格したことを報告した。
仕事中の母にもメールした。
そしてやっとゆっくりソファに座った。
しんとした部屋を見ながら
やっと合格した嬉しさがこみあげてきた。
これで晴れて東京に行けるんだ!
田舎から出れるんだ!
この家から出れるんだ!
これでやっと自由になれるんだ!
やったーーーーーーーーー!!!!!!
ソファにいるのに体育座りでちいさくなって
ずっとニヤニヤしながら
これからの東京ライフを思い描いて
ずっとユサユサ揺れていた。
そんぐらい
嬉しかった。
…
…
…
…
この後、晴れて上京。
自由になれたけど、孤独すぎて病んだり
結局、東京生活は7年間で
その後は田舎に戻ったりしたけど…。
今までの人生で
あんな1人で喜びをかみしめた日はなかったと思う。
バカでかい賞状みたいな看護師免許証。
いまやその免許証使わずに生きているけど
あの日だけはなんか忘れられない。
看護師国家試験を受けた皆様が
合格していますように。